ピラティスとヨガの違いは?どういう人にどっちが向いてるのでしょうか?
ヨガとピラティスの違い いまいち違いがわかりません。 肩こりの解消、基礎代謝の向上を望んでますが、どちらがいいでしょうか。
ヨガ、ホットヨガ、ピラティスのどれかを始めてみたいのですがどれがおすすめですか? また通ったあとにインストラクターになりたいとしたら、この3つのどれだとインストラクターとして働きやすそうですか?経験者の方教えてほしいです。
ヨガとピラティスどちらがより痩せますか??(ダイエットにいいですか?)
以上yahoo知恵袋より
ヨガとピラティスは似ているので、どちらを始めたらいいのかわからないという声が多いようです。
私もヨガとピラティスをやるまでは、身体の不調が治るならどっちでもいいと思っていたタイプですが、実は結構違いがあることに驚きました。
ヨガ | ピラティス | |
レッスン前後の瞑想 | ある | なし |
呼吸 | 腹式呼吸 | 胸式呼吸 |
リラックス効果 | ある | ない |
カロリー消費 | レッスンによって様々 | 普通 |
姿勢矯正 | できる | できる |
肩こり | 治る | 治る |
腰痛 | 治る | 治る |
柔軟性 | つく | つかない |
筋力 | レッスンによって様々 | つく |
メンタル | かなり整う | 整う |
知識 | インド哲学 | 医学関係 |
資格 | 200~500時間学ぶ | 30〜120時間学ぶ |
その中でも、実際に私がどちらも体験してみて大きく違うと感じたところはこちら
- 目的が違う
- レッスン構成が違う
- 呼吸法が違う
- リラックス効果が違う
- メンタル改善具合が違う
それでは詳しくみていきます
ヨガとピラティスの違いについて
目的が違う
ヨガは古代インドを起源として、修行者が心・身体・スピリチュアルな力を高めるために生まれました。ヨガには八支則と呼ばれる8種類の修行があり、怠惰な心を戒めたり身体を清めたりすることもヨガの一部です。
最終的には、瞑想で全集中して時を超越する体験『サマーディ』というものができるようになることがヨガの目的です。
私たちがヨガだと思っているポーズは、瞑想を長くできるようになるために精神の安定や身体の柔軟性を高める、アーサナと呼ばれる体勢のことをいいます。
インドでは一日中瞑想をしている人もいるのですが、肩が凝っていたり腰が痛くなったりすると一日中ずっと同じ姿勢でいられませんよね。
そのため、身体中至るところの筋肉をほぐして鍛えるためにアーサナが考えられたのです。
なので、ヨガは瞑想ありきのものなのでレッスンの前後には必ず瞑想が入ります。
一方ピラティスは、ドイツ医師の『ジョセフ・ピラティス』さんが考えたプログラムで、元々は負傷した兵士のリハビリのために生まれました。
そのため、体力が衰えた人の筋力の強化や姿勢の矯正を目的としています。
ピラティスに身体のコアとなる体幹を鍛える動作が多く盛り込まれているのも納得ですね。
そのほかにも体幹を鍛えるといいことがたくさんあり、代謝や体力UP、ボケや怪我防止にも繋がります。
また、身体の使い方を考慮して考えられているので全ての動作に医学的根拠があり、無理なくトレーニングをすることができます。
レッスン構成が違う
ヨガとピラティスの決定的な違いはレッスンの組み立て方です。
ヨガはまず先生のヨガ的な小話から始まり、呼吸法&瞑想のあとにストレッチポーズがあるように、心を穏やかにして柔軟性を高めた後、徐々に難易度の高いポーズをとっていきます。
ヨガポーズはレッスンの中で一番キツいポーズを無理なくするために逆算して組むようにしているし、できれば身体全体を使うのを目的としているので短い時間にポーズを詰め込むこともあります。
そして最後にシャバーサナと呼ばれる仰向け瞑想が入るので、初心者向けの1時間のレッスンだったらだいたいリラックス時間が半分・ポーズをしている時間が半分という構成で作られています。
ですので、柔軟性を高めたい・リラックスもしたいという人はヨガが合っています。
レベルが高いレッスンではストレッチ時間が短いこともあるので、そういう時はレッスン前に自分で身体をほぐしておく場合もあります
一方ピラティスは始めに少しストレッチ的な動きはするものの、初っ端からトレーニングに入り部位ごとに5つくらいの種類でレッスンが構成されています。
動きが単純なものばかりなので、ヨガのポーズに比べて頭を使わない気楽さもありますね。
ヨガのポーズってどんどん変わっていきますので、先生の言葉やポーズに集中していないと自分だけ違うポーズをとっていた……ということも結構あります笑
複雑な時は先生もたまに間違えたりします。生徒さんと対面で同じになるよう右手を左手と言ったり、工程を飛ばしてしまったり。。。
トレーニングが終われば即帰ることができますし、タイパ重視で鍛えたい人にはピラティスがいいのかもしれませんね。
☟私が体験レッスンで受けたレッスン内容はこちら。ピラティスもヨガもできるスタジオです。
資格に関しても、ピラティスの方が学ぶ範囲が狭いぶん資格が取りやすいので、趣味を仕事に活かしたいという人はピラティスの方がお手軽かもしれませんね。
呼吸法が違う
ヨガとピラティスの呼吸法も違います。
ヨガは身体の柔軟性を高めるためにレッスンをするので、リラックスできる腹式呼吸をメインに使います。
腹式呼吸とはお腹を膨らます深い呼吸です。
腹式呼吸は副交感神経を優位にさせるので身体全体がゆる〜くなり、色んなポーズを取れるようになります。
そのため、お腹を膨らますことを意識するためヨガでは吸う息を重視します。
一方ピラティスは筋力・体力UPを目的としているので、胸式呼吸を使います。
胸式呼吸とは、お腹に力を入れてぺたんこにした状態で胸だけを膨らます浅い呼吸です。
胸式呼吸は交感神経を優位にさせるのですが、興奮しているときって息がはぁはぁしますよね笑
集中しすぎたとき、たまに呼吸が止まっていることありませんか?
交感神経が優位になるとアドレナリンやドーパミンといったホルモンを分泌させ、集中力をUPさせたり脂肪が燃えやすくなる効果があります。
そして息を吐くことに意識を向けることで、お腹がぺったんこに硬くなり腹筋を使うことができます。
(ただ、ヨガにもいろんな呼吸法があり、胸式呼吸はもちろん片方の鼻だけの呼吸やお腹を凹ましたりするものなどレッスンによって異なります)
リラックス効果が違う
ヨガにはリラックス効果もあると先ほども書きましたが、柔軟性を高めるためにはリラックスが必須です。
ヨガのレッスンの種類によっては『リラックスヨガ』『ヨガニードラ(寝たままヨガ)』『アロマヨガ』など、リラックスすることを目的にしたレッスンもあります。
LAVAの『至福の睡眠ヨガ』は、マジで熟睡できます!
一方ピラティスにはリラックスピラティスなんてものはありませんし、ピラティスの呼吸は筋トレと同じ浅い呼吸なので寝る前には不向きです。
メンタル改善具合が違う
ヨガとピラティスに限らず、運動をすると自律神経が整ったりエンドルフィンという幸せホルモンが出ることでメンタルが改善されますので、ヨガとピラティスどちらもメンタル改善効果があります。
ただ、ヨガの哲学を学ぶことで、周りの人と比べない自分軸が少しずつできあがってきますので、メンタルが崩壊するような生き方を選ばなくなります。
要は、ヨガをすると日常生活の中での気づきが増えていき、生きづらさが解消されていく感じです。
さらにヨガにはリラクゼーション効果もありますし、溜まったストレスを定期的にリリースすることでリセットできるのです。
そういう点では、よりヨガの方がピラティスよりもメンタル改善効果が大きいといえますし、鬱にヨガがいいといわれているのはその点もあるのかもしれませんね。
昔ストレスでヒステリー球を発症していたけど、ヨガで治しました!
ヨガとピラティスの違いについて比較・おわりに
ヨガ | ピラティス | |
レッスン前後の瞑想 | ある | なし |
呼吸 | 腹式呼吸 | 胸式呼吸 |
レッスン内容 | 複雑 | 単純 |
リラックス効果 | ある | ない |
カロリー消費 | レッスンによって様々 | 普通 |
姿勢矯正 | できる | できる |
肩こり | 治る | 治る |
腰痛 | 治る | 治る |
柔軟性 | つく | つかない |
筋力 | レッスンによって様々 | つく |
メンタル | かなり整う | 整う |
知識 | インド哲学 | リハビリ医学 |
資格 | 200~500時間学ぶ | 30〜120時間学ぶ |
今はヨガスタジオでもピラティスがレッスン内容に組み込まれているところもありますし、ヨガでも筋トレ的なレッスン内容もありますので、筋力UPや体力UP、姿勢改善は同じくらいの効果が得られると思います。
ですので肩こりや腰痛は、凝り固まった関節の可動域を広げたり姿勢改善で緩和されますので、こちらも同じくらいの効果があります。
ダイエットには常温のヨガやピラティスよりも、ホットヨガやホットピラティスの方が脂肪燃焼しやすいですし、デトックス効果があるので痩せやすい身体作りを目指すならホットをおすすめします。
私は20代から15年くらいホットヨガを続けています。
気分もスッキリするし体型も維持できています。
知識に関しても、ヨガインストラクターは解剖学などの身体に関する知識を持っているので、ピラティスだけが医学に精通しているということでもないかなと思います。
その点も踏まえて、ヨガとピラティス、合っている人をまとめてみました。
ヨガが合っている人 | ピラティスが合っている人 |
柔軟性を高めたい | レッスン時間を効率よく使いたい |
リラックスしたい | 筋トレだけしたい |
自分軸を整えたい | 怪我などのリハビリをしたい |
学びを深めたい | 複雑なことをしたくない |
私個人的には、長く趣味として続けたいならヨガをおすすめします^^
私がヨガのイントラ資格を持っているせいもありますが、ヨガの学びは終わることがなくて、難しいポーズにチャレンジして徐々にできるようになっていくのは本当に面白いです♪
ヨガの哲学なんて、深すぎて勉強中です!
ヨガインストラクターになる気がなくても、いざというとき持っているだけで安心ですし、学びが健康や暮らしにも活かせる点ではヨガ資格をとって良かったなと思ってます^^
でも迷っている方は、私の通っているホットヨガスタジオカルドでもホットピラティスがありますし、ヨガとピラティスを両方やってみるのもおすすめですよ。
私が体験に行かせていただいたzen placeというスタジオでは、ピラティススタジオもヨガスタジオも両方使えるので、本格的に両方やりたい方はzen placeをオススメします(ホットヨガもできる店舗があります)♪
最近はLAVAでも、ピラティススタジオも利用できるプランが登場しました(少し高いですが、その価値はあります)♪
ピラティスもヨガと違った楽しさがありますので、いろいろ試してみてくださいね^^